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あらすじ
ある朝「朝田パン」が開店し、のぶと羽多子は呼び込みをした。
御免与町の人々はパンを食べる習慣がなく、思うように売れなかった。
学校へ行く時間になり、のぶは家を出た。のぶは学校までの道のりを嵩と一緒に歩いた。
嵩は母から届いた手紙をのぶに見せた。
手紙には「用事が長引いて、もう少しの間迎えに行けそうにありません。
いい子にして待っていてください」と書かれていた。
のぶは「これだけか」と少しがっかりした。しかし嵩はうれしそうだった。
短い文面でしたが、それだけでも嵩の心は明るくなりました。
学校が終わるとのぶは急いで家に帰り、「朝田パン」で呼び込みをした。
しかし思うように売れなかった。
寛の家では千尋が熱を出して寝込んでいた。
千尋は扁桃腺を腫らして、高い熱を出すことがよくあった。
嵩は病床に伏す千尋の手を握り「母さんに会いたいか」と尋ねた。
千尋は「会いたい」と答えた。その日の夜、嵩は母と千尋のことを考え、眠ることができなかった。
次の日、嵩はシーソーがあるいつもの空地で絵を描いていた。
嵩は母のことを想い、母と別れた日の絵を描いていた。そこへのぶが現れた。
のぶは嵩に「千尋のために、手紙に書いてある住所を訪ねて、お母さんを連れてきてはどうか」と提案した
。
少し考え、嵩は手紙の住所を訪ねることにした。
その住所は御免与町から少し離れた、高知の町中の住所だった。
嵩は歩いてその住所まで向かった。嵩はしばらく歩き、手紙の住所にたどり着いた。
そこには立派な屋敷が建っていた。嵩が「ごめんください」と声を掛けると、
屋敷の中から母・登美子が出てきた。嵩は母との再会を果たした。
感想・考察
草吉と羽多子があんぱんの値段について揉めるシーンがよく出てくるので、
私は昭和初期の物価についてネットで調べました。
調べた結果、あんぱん1個三銭は比較的手ごろな価格だと分かりました。
1個三銭に値下げしても売れないなんて、のぶは大変だなと思いました。
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